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だいもん部長のなるほど！ノート

vol.4

3歳の80％が歯周病？！歯磨きで大病を予防しよう

こんにちは、だいもん部長です。

人間の日常生活で習慣になっている歯磨き、虫歯や歯周病の予防をするためにとても大事なことですよね。最近になりようやく「犬にも歯磨き習慣を」という考えが浸透してきましたが、嫌がる子も多く、実に35％近くの方が愛犬の歯磨きを諦めてしまっているそうです。（2014年6月アニコム調べ）

歯磨きに効果のあるおもちゃやガム等ありますが、これはあくまで補助的なもの。
（特に、オーラルケアを謳うガム製品の中には、消化が悪く死亡事例もあるものも。要注意です！！）
やはり健康のために歯磨きは欠かせません。

今回は歯磨きがなぜそれほど大事なのか、ご紹介したいと思います。

あなどることなかれ…歯磨きをしないと大きな病気に発展することも！

最近、愛犬の歯が茶色くなってきたり、口臭が酷くなったり、食欲が減っていたりしませんか？
もしかしたらそれは歯周病の兆候かも知れません。

食事をした後に歯磨きをしないと、口内の細菌がその食べかすなどを栄養にします。その活動の中で歯に付着するのが歯垢（プラーク）で、この歯垢をたまったままの状態にしておくと、唾液中にあるカルシウムの働きによって歯石に変化し、歯周病の原因となるのです。
歯周病は歯茎が腫れてしまう、口内から出血してしまう、歯の根が炎症を起こし周囲の骨が溶けてしまう…等の症状があります。酷くなると歯石の影響で口腔内に腫瘍ができてしまうことも。
また、炎症を起こしているため、口臭や口内の痛みから食欲減退に繋がっていきます。
糖尿病や心臓病など、他の病気へ影響を及ぼすことも明らかになってきました。

歯周病と糖尿病、歯周病と心臓病の関係

歯周病によって歯ぐきの中で作りだされる炎症性物質は、インスリン（血液を介して血糖をコントロールするホルモン）の働きを妨げてしまいます。
糖尿病は、食べたものから分解された糖分が体内に吸収されにくくなり、血液中に糖分が溜まった高血糖の状態が続く病気です。歯周病の作用により、より高血糖な状態になりやすくなってしまうのです。
このような状態が続くと、心臓病、腎臓病、脳卒中、失明などの合併症を引き起こしてしまいます。
また、糖尿病が唾液量を減少させるため、更に歯周病が悪化するなど、一度かかってしまうと悪循環に陥りやすくなる怖い病気です。

また、歯周病菌は歯肉から血管を通して心臓に移動し、血管壁に炎症を起こしてしまいます。
すると、炎症部分が狭心症や心筋梗塞の引き金となる、動脈硬化になりやすくなるのです。

次第に溜まっていった歯垢や歯石は、このように怖い病気へと発展していく可能性があります。

犬は人間よりも歯周病になりやすい！

若いうちは大丈夫…と思っていても、３歳を過ぎると、80％の犬に何らかの歯周病が見られるそうです。３歳で歯周病?!とビックリしてしまいますが、この原因は歯石のつきやすさにあります。

犬と人間の唾液は、pH（ペーハー）値が違います。
唾液がアルカリ性に傾くほど、石灰化が促進されるのですが、人間の唾液が中性～弱酸性（pH = 6.8～7）なのに対し、犬の唾液はアルカリ性（pH = 8～8.5）なのです。
このため犬は、人間よりも歯石がつきやすいのです。（反対に、虫歯にはなりにくいです）

やっぱり、地道に歯磨き

歯周病を予防するには・・・やはり、歯垢ができるだけ溜まらないように歯磨きをするのが大切です。

口内環境によって違いますが、3～5日ほどで歯垢が歯石に変化してしまいます。
一度歯石や歯周病に変化すると取り除くことが難しくなり、動物病院にお願いしなくてはいけないことに…。治療は全身麻酔をしてスケーリング処置をしなくてはいけません。体への負担が大きいため、できる限り避けたいものです。

もし、嫌がらないのであれば毎食後の歯磨きがベストですが、嫌がるようであれば1日1回を目安にしていただくと予防として効果的です。

食後に歯ブラシを指に装着し、犬用の歯磨きジェルをつけるか、水もしくはぬるま湯に浸してください。歯ブラシで歯の表面をマッサージするように軽くこすって歯磨きをします。
噛まれそうなくらいに嫌がる場合には、まずは口に触れて平気になることから、少しずつステップアップされることをおすすめします。

大切な愛犬の健康を守るため、あなたの歯磨きの後には愛犬の歯磨きもお忘れなく♪